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二人の映画に乾杯を

タイトルはMy Hair is Badの「悪い癖」から。

内緒が秘密になるとき

「これ、二人にしか話してないんだけどね。」

と彼女は笑いながら言った。

その内容は、彼女の笑顔と似合わなかった。

 

でも僕は単純で、君が二人にしか話していない話をしてくれたことがただ嬉しかった。 

 

僕は何か言わなくちゃと口を開こうと思ったが、重い口が、出てきたあらゆる肯定言葉を全て封じ込め、代わりに涙となって出てきた。

 

彼女はまた笑って、「泣かれると困るよ」なんて言っていたけど、本当に困っていたと思う。

 

僕は本当に、君に幸せになって欲しかったんだ。だから僕はただ、君を漠然と幸せにしたいと思ったんだ。僕はただ、君のその慣れた笑顔を、見せて欲しくないと思っただけなんだ。

 

さようならの後に、またねと言えばよかった。

君の中では、もう決まっていたんだね。

 

それなら、

さようならも、ありがとうも、言わないでいて。