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二人の映画に乾杯を

タイトルはMy Hair is Badの「悪い癖」から。

可愛いあの子になれないから

可愛いあの子になれないから、 私は泣きながら努力する。 手に入れたい、と思っていて、 私ずっと受け身だった。 手に入れたいなら、それ相応の努力しなきゃ。 このままだと私は一生あの子に勝てない。

自己満足

君の好みじゃないかもしれないけど、 猫派だし 焼き鳥は塩派だし ラーメンの麺も細麺の方が好きだし 同じ喫煙者だし 趣味も合うし 裁縫できるし 話なんてほら、尽きないでしょ 私だったら仕事に口出ししないし 帰ってきたらご飯作ってあげられるし 合コン行…

AM 2:17

「あ〜飲みすぎた〜。」 「部屋汚いけど適当に座って。」 「なんか飲む〜?」 「あ、私ほろよい。」 なーちゃんの彼氏とその友達と四人で飲んだ帰り、流れでなーちゃんの彼氏の家にみんなで行くことになった。 私はずっと酔わないように計算してちびちび飲ん…

おかえり

ただいま。 おかえり。ごはんいる? 今日は遅かったんだね。 「ああ、うん」と下手な濁し方をする彼を、嘘が下手だなあ、と思いながらそういうところも好きだなとか思ってみる。 夫婦なんて良く分からない。 あんなに舞い上がって提出した婚姻届も、今ではた…

「憂、燦々」より

揺れる電車の中で二人並んで、ガラスに映る彼を見た。 たぶん、彼がいるのは、現実の私の隣なんかじゃなくって、ガラスの向こう側の私の隣だ、と思った。 そしたら急に不安になってしまって、振り返ったらちゃんと彼はビールを飲んでいた。 それが嬉しくって…

壁の薄いアパートにて

これでもう、会うのは最後になるかもしれない 漠然とそう思った。 そう思ったら急に寂しくなってしまって、 一緒に並んで寝ていてもどこか遠くにいるように感じて、無性に涙が出た。 出会いがあったということは、必ず別れも来る。わかってはいたけれど、早…

渇望

溢れてしまった。 生きててたまにある、絶望感。 私はいつも自分の感情に蓋をして、 いつも誰にも見せないように、 見せるふりして繕って、隠してきた。 その人を信用していない、といえばそうなのかもしれない。私は親のことも友達のことも、好きな人のこと…

喫茶店

人ってなんの確証もないのに、ああ私この人と付き合うんだろうな、とか、何の不満もないのにこの人と別れちゃうんだろうなって感じる。 そういう時ばかり、勘が働く。 だからあの時も、最後の最後まで強がって平気なふりをした。というより、本当に平気だっ…

下書き 1件

もうね、本当に君のことなんてどうでもいいんだよ。 強がりじゃなくって、本当にね。 私ってさ、ほら、すぐ白黒つけたがるじゃない?だからさ、今もずっと実はもやもやしてて、でもね、もういいんだよ。 本当に君のことなんて、どうでもいいんだよ。 結局君…

スーパーと君と缶ビール

今日も帰りに近くのスーパーで、 半額になったお弁当を買って、 何もしてないけど御褒美の缶ビールを買う。 帰りに缶ビールをフライングしながら 君のことを考えていた 君にずっと後悔していた 先のことなんてわからないよねって 言わせるなよ言わないでよ …

白湯

あ、お湯が、冷めた。 まだ、半分しか飲んでいないのに。 勿体ないと思ったが、微温い紅茶は嫌いだから、捨てた。 熱々だった彼とお揃いのマグカップも、 いつの間にか、体温と同じ温度になっていた。 マグカップを丁寧に洗って、棚の一番奥に隠して、別のカ…

内緒が秘密になるとき

「これ、二人にしか話してないんだけどね。」 と彼女は笑いながら言った。 その内容は、彼女の笑顔と似合わなかった。 でも僕は単純で、君が二人にしか話していない話をしてくれたことがただ嬉しかった。 僕は何か言わなくちゃと口を開こうと思ったが、重い…

記憶と欠片

私は、嫌なくらいに、記憶力がいい。 大体1回行った場所は行き方を覚えるし、 乗り換えに使った駅名も覚えている。 何回か脚本を読めば台詞はすぐに覚えられる。 英語の単語も何回か書けば早い段階ですぐに吸収できる。 だから、嫌なくらいに、 君の体温、 …

朝方、あの時の君の言葉を。

何度も、何度も、あの人の顔を思い出していた。 そうでないと、消えてしまう気がして、 そうでもしないと、もう会えない気がしたから。 あの人からの連絡は来ない。 完全にペースを乱されている私は、 少し寂しくなりながら、あの朝方を 思い出し、満たされ…

@00_xx

つまらない、眩しすぎる画面を見た。 SNSなんて一番つまらないと思うのに、やめられないのは、こわいからだと思った。 ひとしきりつまらない画面をチェックして、1度目の就寝。目を瞑ると君がいる。 瞼の裏の暗闇にいる君は、つまらない光と同じくらい眩しい…

天然水

別に天然水なんて硬水だろうが軟水だろうが、そんなの体内に入れてしまえば一緒だと思うが、 私はあえて硬水を選ぶ。 大体水なんてどれも同じ味で、塩味や砂糖味はない訳で、しかも水のプロじゃないから、軟水と硬水の違いもわからないくせに、 私はあえて硬…

清涼菓子

がりがり、と君がミンティアを噛む音が部屋に充満した。その音が、堪らなく、心地いいのだ。君はいつもミンティアを食べていて、前に「フリスクじゃないんだ。」って聞いたら「フリスクにはいい思い出ないの。」と言われてしまった。あのひと粒に君のどんな…

口紅 と ハンカチーフ

赤い口紅をしてみたら、君のことがわかるだろうか?君は強がりだから、いつも赤い口紅をしていた。その気持ちを隠すように、何度も何度も塗り直して厚ぼったくなった唇を、何度も何度も奪いたいと思っていた。だけど僕は臆病だ。臆病なんて言葉で、自分を甘…

東京

東京。何でもできるようで、何もできない。私も、大混雑の中でただ、もがいているだけだ。一年前と比べたら、大分変わってしまった。一年前の私は煙草なんか吸わなかったし、一年前の私は化粧の仕方も、嘘のつき方も知らなかった。東京。大人になれた気にな…

距離感

揺れる揺れる電車の中で、私は嫉妬した。名前も顔も知らない、女の子に嫉妬した。その時に咄嗟に嘘が言えなくて、愛想笑いをしてしまった。どうせ笑うなら、可愛い笑顔を作ればよかった、と少し後悔した。私は本当にずるい人間だから、君が思っているその知…

あ〜全然聞いてなかったな、聞いてる?って聞かれちゃって思わず聞いてるよ、なんて答えちゃったけど、実はずっと君の横顔ばかり見ていたんだよ。君は誰にでも優しいし、誰に対しても同じ笑顔だし、そういうところはさ、嫌いなんだよ君がさ、私と話す時にす…

彼女Ⅱ

彼女に会った。いや、正確には見かけた、と言った方が正しいのだろうか。彼女は変わらなかった。相変わらず憎たらしく燃える夕日のような口紅をしていた。彼女が電車に乗る瞬間に、ふわりと風が吹いて、彼女がスカートを翻しながら乗車するのを見ていた。た…

彼女

「煙草にね、口紅がつくでしょう。それが好きなの。」と彼女は言った。私は、くだらない、と思いながら真っ赤に染めた唇で煙草を吸っていた。その夜に、爪を塗った。安っぽい赤に染まった足の爪は、まるで自分の価値の無さを表しているようで、つらくなったの…

空虚 と 雨

雨が降っている。桜はもう限界だと言うような表情で耐えている。何に?何かに。それは風かもしれないしみんなから見られることへの辛さかもしれない。桜にそんな感情ないよなんていう人にはあっそ、とだけ伝えたい。わからない。わからなくなってしまった。…